◆9/29 原発賠償京都訴訟第10回口頭弁論,傍聴御礼

萩原ゆきみ,福島敦子の両共同代表より。

【萩原ゆきみ より 9/30】***********************
傍聴参加してくださったみなさま

  • 本日は第10回期日の傍聴に、お越しくださいましてありがとうございました。傍聴席はちょうど埋まったようです。
  • 第三次原告お二人の意見陳述は、原告席、傍聴席からもすすり泣きが聞こえるほど心に響く内容でした。
  • 後ほど支援する会ブログにもアップしていただきたいです。
  • 弁護団からは、公衆被ばく線量限度の年間1ミリシーベルトへの言及、国は根拠なく帰還をさせようとしている。汚染水の海洋流出問題、食品の出荷制限など、当時の住民避難に対する不備の数々まで細かい説明がありました。日々、Twitterなどで飛び交う隠語のような話が、いざ法廷で出されることに感動すらおぼえました。
  • また、期日報告会もひだんれん結成集会映像とそれに関連したうのさんのひだんれんの近況報告。共同代表福島からの原告団の全国のつながりがやっと動き出しましたという報告。宗川先生からの緻密な計算による『本格検査の方が先行検査に比べて三倍高い小児甲状腺ガンの発生率、原発事故後の小児甲状腺ガンの67%以上が原発事故が起因』という報告。支援する会事務局からの住宅署名展開の意義と拡散願いなど盛りだくさんでした。
  • 皆さま、朝早くからおいでいただき、本当にありがとうございました。
  • 又、原告団の全国的な繋がりを作りに原告が10月に東京やひだんれんの福島県交渉等へ行きます。その交通費のカンパを頂いた皆様、本当に有難うございました。その他の皆様、大変恐れ入りますが、まだ福島行きの交通費が足りないので、何かの折りに、ご支援頂けましたら幸いです。
  • 次回は、11月27日(金)です。次々回は2月3日(水)です。予定にいれてくださいませ。
  • 皆様、本当に本当に有難うございました。

福島敦子 より 10/1】***********************
支援する会のみなさま,原告のみなさま

  • 今日は、あいにくの天気ですが、心は晴れ晴れしています。福島です。
  • 29日の期日では、多くの方に傍聴に来ていただき、満席でした。
  • 裁判後の感想やエールがこの支援する会のML、原告MLで活発に飛び交い、(期日はいつも大きな緊張感で臨んでいるのですが)今私は、みなさまの温かい心に感動しとてもふんわりした心持ちです。
  • この京都訴訟は、支援者の数も限られ、原告ががんばって期日傍聴してもなかなか満席キープし続けることは困難です。全国の交流を通し、裁判を全国の訴訟一丸となって闘わなければ最終的には勝てない裁判なのでしょう。
  • そのため、全国的なつながりのための資金繰りも必要です。期日報告会では、多くの方のカンパをいただき本当に感謝の念に堪えません。
  • 私たち原告も、少しずつ結束を強め、支援してくださる方との交流も楽しんでいます。実際に、今回『傍聴カード』のスタンプ押しを手伝ってくれた原告さんは支援者と触れ合えたことがうれしいと感想を寄せてくれました。
  • それから、支援してくださる方も、傍聴者がいかに広がるのか考えて下さっています。
  • 京都訴訟、個人的な陳述もあります。まさに、佳境。そして私たち原告は多くの気持ちを吐き出す苦しい裁判に入ります。今後も、かわらずともに歩んでくださいますように。

◆9/29 原発賠償京都訴訟第10回口頭弁論の報告

  • 7月7日の原発賠償京都訴訟第9回口頭弁論の報告です。
    (支援する会事務局の上野益徳さんより)
  • 昨日(9月29日)、京都訴訟第10回口頭弁論が行われました。秋晴れにも拘わらず(あるいはそれ故どこかへ出かけられた方が多かったかも知れません)抽選にはなりませんでしたが、整理券配布が終わってからも傍聴者はとぎれず、結局傍聴券はなくなったとのことでした。傍聴券を受け取ったまま帰った人がいたのか、傍聴席は2~3席が空いていましたが、ほとんど満杯の状態になりました。
  • 今回、原告側は4つの準備書面を提出し、そのうちの準備書面(22)―因果関係論:事故後の事情に基づく避難と避難継続の相当性―について、高木野衣弁護士がプレゼンを行いました。
  • その要点は、
    ①国の避難指示等の場当たり的な変更、避難区域設定の遅れ、SPEEDIによる放射性物質の拡散予測を公表しなかったこと、年間20ミリSV以下での学校再開方針などを通じて、原告らは国が発表する情報への不信感を抱いた。
    ②地下水の原発施設への流入によって汚染水が増加し続け、貯蔵タンクも増える一方だ。汚染水の海洋流出も続いており、事故収束には程遠い状態だ。
    ③セシウム137の半減期は30年で、土壌汚染に大きな変化はない。除染の効果も全体的に上がっていない。海洋汚染の影響で多くの海産物が操業自粛になっている。多くの食品が出荷制限されており、それは福島県をはじめ14県に及ぶ。放射能汚染は解消されていない。
    ④さらに、一度避難した者にとって帰還することは、再び生活の基盤を失うことであり、コミュニティが壊れ、従前の人間関係に軋轢が生じた避難元への帰還は苦渋の決断になる。こうした状況から、原告らの避難の継続が相当であることは明らか、というものでした。
  • その後、第3次原告のお二人が意見陳述をされました。緊張されたと思いますが、お二人とも素晴らしい陳述でした。それぞれ、事故当時の心の迷いや避難を決断するに至る経過と共に、わずかな支援さえ打ち切ろうとする国への怒りが込められ、公正な判断を司法に求める訴えは支援者の心を打ち、裁判官の注意にも拘わらず、傍聴席からは大きな拍手が湧き起こりました。
  • その後の期日報告会では、最初にDVD『謝れ!まやえ!-原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)結成』を上映した後、その結成集会に参加した原告のうのさんからその後のひだんれんの取り組みを含めた報告がありました。また、共同代表の福島さんからこの夏に行われた原告・避難者・支援団体の交流集会、各地の原発訴訟団の交流集会に参加しての報告がありました。
  • さらに、いつも傍聴に来てくださっている日本科学者会議京都支部の宗川吉汪・京都工芸繊維大学名誉教授による「福島原発事故による小児甲状腺がんの多発」についての報告もありました。その結論は、「本格検査と先行検査の発生率の比は35.4:11.7で、本格検査の方が先行検査に比べて3.03倍高い。この結果は、原発事故が小児甲状腺がん発症の原因になっていることを示」しており、国や県の言い分に沿って計算しても、「発生率増加分÷本格検査発生率=(35.4-11.7)÷35.4=0.6694となり、原発事故後の小児甲状腺がんの67%以上が原発事故によって発症したと推定される」というものでした。
  • 国や御用学者たちは、いまだに「小児甲状腺がんの多発と福島原発事故とは関係がない」と言い張っています。認めれば、国が進める帰還政策が成り立たなくなるからです。しかし、「原発事故と関係がある」ことはますます明白になってきています。今の状況を放置すれば、チェルノブイリ周辺で起こっているのと同じような深刻な事態が起こることが予想されます。県外への広域避難や長期保養などの制度的保障、医療体制の充実、治療費の国家負担、放射能健康診断の福島県以外への拡大などが急務だと思います。
  • 次回期日(11月27日)までに、原告全員(全世帯)の陳述書を裁判所に提出しなければならないため、これからの1か月半ほどは、原告にとって思い出したくないことを思い出したり、領収書を整理したり、時間も手間もかかる作業が待っています。
  • 今後とも、物心両面におけるご支援をよろしくお願い致します。