◆1/13原発賠償 京都訴訟第21回期日の御礼と報告

みなさま
原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会事務局の上野と申します。

13日(金)の原発賠償京都訴訟第21回期日の報告です。長文、ご容赦ください。

9時半に京都地裁に到着すると、すでに50~60名ぐらいの方が集まっておられました。最終的には130人ぐらいの方が来られたと思います。前回と同じように、抽選に当たった方のうち「午前中で帰られる方」を探したところ、ざっと7~8人ほど把握したのですが、実際に昼休み休廷となった時点で回収できた傍聴券は15枚でした。

昼休みに弁護士会館の地階大ホールに午後から傍聴を希望して来られた方が13名だったので、今回は無抽選となりました。車椅子で傍聴された方が3名(途中でさらに1名の方が参加)おられましたが、その方々の席を除いても、午後からは空席が目立ちました。傍聴券を預けずに、そのまま帰られた方がおられたのでしょう。

今回の原告本人尋問は、①健康被害を不安に思う避難者の代表、②身体に障がいのある避難者の代表、③避難を途中で諦めざるを得なかった避難者の代表の3人がロングタイム(主尋問30分、反対尋問30分)、それ以外に3人がショートタイム(主尋問5分、反対尋問20分)で行なわれました。因みに、3月8日の第24回期日以降はすべてショートタイム方式で行なわれます。

共同代表・萩原さんは、実際に自分や家族の身に生じた症状をあげ、健康不安について証言。食品の放射能検査についても、下限値が高いことや100ベクレル/㎏という食品基準は低レベル廃棄物として本来厳重に管理すべきものであること、チェルノブイリ法では年間1ミリSvを超える地域では移住の権利が認められていること、それ未満の地域でも雇用、医薬品の支給、健診などが保障されていることをしっかり証言しました。

反対尋問では、原告が話を聞いた野呂美加さんについて、東電の代理人が「専門家から批判されている人ではありませんか?」と質問する場面もありましたが、萩原さんは主尋問で、「山下俊一の講演も聞いたが、根拠を示さずに『安全だ』と言っていたので信用できない」と、被告側のいう「専門家」の実態についてもちゃんと批判していました。

午前中の証言は萩原さんだけ終わり、午後からは最初が鈴木絹江さん。鈴木さんは自身が運営していた施設の入所者(障がい者)の避難の大変さや事業所を閉鎖せざるを得なかったのつらさ、そして自分自身の避難に伴うさまざまな困難について証言しました。何か言いたいことはとの問いに、国や東電の責任の取り方があいまいであることを批判し、裁判長には「人として正義と真実に向き合えるよう、チャンスを与えてほしい」と要望しました。

それ以外の4人の原告も、それぞれの避難した経緯を述べ、被告側代理人の反対尋問にも堂々と答えました。そして、異口同音に「帰りたいという気持ちはあるが、元の状態に戻るまでは帰れない」と証言しました。夫の体調不良により福島に帰還した原告は「私たちに避難する権利があったと認めてほしい」と述べました。また、イギリス人と結婚している原告は、夫が海外の情報と日本国内での情報の違いやEUが輸入禁止している食品が日本国内では出回っていることなどから、日本で暮らしていくことに絶望しイギリスに帰ってしまったため、今はイギリスで家族で生活していることを証言しました。

被告側は相変わらず、原告がこれまでになかった症状が出たと証言すれば「病院には行ったか?」と問い、「行った」と答えると「その症状は放射線の影響だと診断されたか?」という質問を繰り返していました。ある支援者が感想に書いておられたように、再尋問で「放射線の影響ではないと言われましたか?」と問い返すことも必要ではないかと思いました。

今回は報告集会を行ないましたが、長丁場を終えたあとだけに、さすがに出席者はいつもの半分以下でした。原告のあいさつについて次のような感想が寄せられました。「『原告団メンバーの絆がつよくなっていて心強かった』という話を聞き、うれしくなりました。孤独になりがちなので、いい雰囲気の原告団にうれしくなりました」

最後に感想の中から、原告への激励メッセージを一つ紹介します。「本人尋問に立たれる原告は、証言台に立つ前にぜひ後ろを見て下さい。傍聴席に入れなかった人も含めて、みんなで全力で支えていきますから!!」

次回(1月27日)、次々回(2月17日)は専門家証人尋問です。次回は原告側証人、被告側証人それぞれの主尋問が行なわれ、次々回はそれぞれの反対尋問が行なわれます。

原告側証人は、元国会事故調委員で医学博士・高木学校メンバーの崎山比早子さんです。被告側証人は、①柴田義貞(長崎大学特任教授、福島県立医大県民健康管理調査事業特命教授)、②酒井一夫(放射線医学総合研究所・放射線防護研究セ ンター長)、③佐々木康人(特定医療法人・湘南鎌倉総合病院付属臨床研究センター・放射線治療研究センター長)の三人です。

傍聴席を満杯にして崎山さんを応援したいと思いますので、ぜひ裁判所にお越しください。

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