◆憲法28条と労働組合法を ないがしろにする大弾圧

【2018年11月30日,京都キンカンで配付】

全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
(略称;関生支部)組合員の大量逮捕を許すな!


憲法28条
勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保証する。
労働組合法
第1条2項(刑事免責)
刑法35条の規定(=法令又は正当な業務による行為は罰しない)は、労働組合の団体交渉その他の行為で正当なものについては適用される。
第8条(民事免責)
使用者は、同盟罷業(どうめいひぎょう;ストライキ)その他の争議行為であって正当なものによって損害を受けたとの故をもって、労働組合又はその組合員に対し賠償を請求することができない。


警察は、関生支部が行った正当な労働組合の要求を「ゆすり、たかり」、ストライキを「威力業務妨害」、抗議を「恐喝」、組合活動を「組織犯罪」として刑事事件をでっちあげています。

◆滋賀県警と大阪府警は、8月以降、正当な労働組合運動を行った関生支部の執行委員や組合員延べ40人(再逮捕を含む)を逮捕する暴挙を行いました。容疑は、「恐喝強要未遂」や「威力業務妨害」です。

  • 8月9日…滋賀県警、湖東生コン協同組合理事長、同協組登録販売店支店長、連帯労組関西生コン支部執行委員の計3名逮捕
  • 8月28日…滋賀県警、委員長、支部役員2名の計3名逮捕
  • 9月18日…大阪府警、副委員長、役員、組合員15名の計16名逮捕
  • 11月21日…大阪府警、委員長(再逮捕)、書記長、執行委員ら計4名逮捕
  • 11月27日…滋賀県警、関西生コン支部8人逮捕(うち3人は再逮捕)

具体事例

①宇部三菱SS事件
2017年12月の運賃引き上げと協組の民主化を要求して行ったゼネストにあたって、宇部三菱セメント大阪港SS(貯蔵出荷基地)で行った要請行動が「強要未遂及び威力業務妨害」とされた。証拠隠滅の恐れもないのに、9カ月も経ってから、現場にいた16人全員を根こそぎ逮捕。8人が起訴されている。

②中央大阪生コン事件
2017年12月、中央大阪生コン(大阪広域協の地神副理事長の工場)でのスト行動が「威力業務妨害」とされた。8人が逮捕、うち5人は宇部三菱SS 事件と同じ役員たちで、この5人が起訴されている。

③湖東生コン協同組合事件
2017年3~7月、滋賀県の湖東生コン協同組合が、大手ゼネコンに対し、生コン安売り業者でなく、協組から購入するように働きかけたことが「恐喝未遂」だとされた。協組の理事長ら事業者6人と、関西生コン労組の委員長や組合員4人が逮捕され、起訴されている。

関生支部に対する大規模刑事弾圧の背景

(以下では、“連帯広報委員会”のサイト「広域協組+差別排外主義者による“関西支部つぶし”の策動」を参照した。)

◆1994年に設立された近畿(滋賀、京都、奈良、和歌山、兵庫、大阪の府県)の生コン関連企業の協同組合・大阪広域生コンクリート協同組合(以下、広域協組)は、1982年以来の関生支部との対立関係を改め、対等な労使関係を構築することによってスタートしました。この間も10年単位の周期で混乱を繰り返しながらも、2015年に大阪府下の3協同組合(阪神生コン協組、レディース生コン協組、広域協組)が大同団結し、2017年12月1日時点では、164社189工場を擁する日本最大の生コン協同組合となっています。

◆この間、関生支部と広域協組は協力して生コンの値戻し・値上げを実現したため、今や生コン業界は軒並み再建基調にあります。この協力関係の中で、両者間では、生コン製造工場だけでなく、出入り業者(ミキサー輸送、セメント輸送、ダンプ)へも値上げの還元を行うことも約束されていました。

◆しかし、その広域協組は、4人組(木村、地神、大山、矢倉)と称せられる連中に乗っ取られ、利権確保
の道具となっています。4人組は、値戻し・値上げの恩恵を生コン製造工場だけに取り込んでいます。

◆関生支部は、大同団結による値戻し・値上げが実現したことから、約束であるミキサー輸送・バラ輸送運賃の引き上げを求めて広域協組執行部と協議を重ねてきましたが、「運賃を引き上げる」とは言うものの、額や時期を明確にしないまま引き延ばしてきました(昨年12月時点)。

◆関生支部は、この約束の履行を求めて昨年末にストライキで闘いましたが、国家権力は、これを「威力業務妨害」や「組織犯罪」として、弾圧に乗り出しています。広域協組も、「対策本部(関生支部対策)」を立ち上げ、10億円もの予算を計上して、ネオナチの差別排外主義者(レイシスト)とまで一体となって、憲法で保障された労働組合の権利を侵害するとともに、関生支部が長年の運動で築いてきた労使の枠組みや集団交渉をつぶすことに奔走しています。

◆さらに、中小企業等協同組合法の精神を無視して、4人組の意にそぐわない企業には生コン出荷の割り付けを行わないなど、独裁的・恫喝的で不平等な協組運営を行っています。

◆その4人組の最大の目的は、協同組合運営を正すための「6項目提言(下記注参照)」の実行を求めてきた関生支部を黙らせること、また、関生支部が昨年12月の取り組みによって勝ち取った生コン輸送運賃(日額5万5千円)やセメント輸送運賃(トン当たり510円)の引き上げ(労働者への還元も含まれる)などの成果をなきものにすることです


注;6項目提言(関生支部が広域協組に実行を求めている争点です。)

①労働組合と良好な協力関係を築く
・広域協組は、業界各社の倒産の危機が進行するなか、1994年に労働組合と業界との協力のもと大阪府下の5つの協同組合が一本化して設立された協同組合です。
・しかし、広域協組は、値戻しが進むと労働組合外しを行うとう悪い歴史を繰り返してきました。現在の労働組合への攻撃は、過去の歴史から学ぶことなく、労働組合に対する敵対行為であり、これは業界破滅の道です。

②協同組合の品位を汚さない
・「言うことを聞かない」と称して「おんどれ」とか「いてもうたろか」など、協同組合の品位を汚す行為があった事実を認め、今後かかることの無いようにすること。

③理事職は公人職であり、私的利益は慎む
・理事職は、公人職であり、この公人は協同組合の組織綱領、理念、総会決定の具体化することを任されているのです。役職を利用して個社又は私的利益の誘導などは一切慎むこと。フェラーリなどの高級車を2台も購入している事業者もおり、役得による利益をむさぼっているのではないか。

④生コン経営者会への全社加入
・歴史が証明しているとおり、労働組合と協同組合とは共通した課題について相協力することが業界安定の道であると互いに再認識しなければならない。協同組合加入全社が大阪兵庫生コン経営者会に加入するよう約束していながら、この約束を蔑ろにしているのが現在の広域協組である。

⑤労使の協力関係を内外に公表する
・労使の協力関係が協同組合の基本方針であることを内外に明らかにすること。
・売り価格決定には、生コン輸送・バラセメント輸送・ダンプ・骨材などの適正運賃等の反映と環境保全、教育・広報活動などの諸政策費用を考慮すること。 この点についても約束をしながら、それを反故にしている。

⑥生コンミキサー・セメント輸送運賃引き上げ
・現在、生コン市況は値上げ基調で推移しています。2005年以前のころと比べると5000円以上価格が回復しています。この価格回復については、生コンの製造事業者だけでなしえたものではなく、労働組合との協力の下、実現したのである。

広域協組執行部はこういった事実を再認識し、今まで約束してきた生コンミキサーやセメントの輸送業者(その先にいる労働者)に価格回復で得た利益を公正・公平に還元しなければならない。


以下は、18春闘に向かっての関生支部書記長・武洋一さんの発言です。

◆関生支部など労組連合会が追求する基本路線は、中小企業間の競争を抑制するということです。

◆個社がバラバラの状態では際限のない生コン値下げ競争に陥ってしまいます。だから、縦の構造から横の構造へと変えるということです。そして、セメントメーカー・ゼネコンとの対等取引の実現をめざしています。そのために協同組合に結集し、共同受注・共同販売・シェア運営を行う必要があるわけです。

◆労使は配分を巡って対立するものです。その対立を乗り越えるには、共通の目標に向かって共同行動を行うことが必要です。そして、中小企業の利益を確保したうえで、労働者の賃金・労働条件の向上を図る必要があります。中小企業にとっても、労働者にとっても、生き残る道はこれしかありません。

◆広域協組の4人組やそれに従属している一部労組は、この基本路線を否定しています。4人組の利権を確保するために誤った道を選択しています。しかし、必ずや、自らが持ち上げた石で、自らの足を打つことになると確信します。関生支部は、しっかりと団結し、協同組合を強化し、連帯して勝利をめざします。

以上のような、安倍政権が行っている国家権力による労働組合弾圧(国家権力の乱用)は、「大資本にのみ奉仕する国づくり、戦争できる国づくり」のためです。これを許せば、次は、思想の自由、表現の自由の否定につながり、国策に抗う(あらがう)全ての行動が否定される戦争国家になりかねません。

断固とした抗議行動に起ちましょう!

毎週土曜日(次回は12月1日)には13時30分より大阪府警本部前で抗議行動を行います(1時間程度)。是非、ご参加下さい。

大阪府警本部前(馬場町交差点)への行き方
①地下鉄谷町線「谷町四丁目」駅下車 1-A号出口より徒歩約6分、1-B号出口より徒歩約5分
②地下鉄中央線「谷町四丁目」駅下車 9号出口より徒歩約5分
③JR大阪環状線「森ノ宮」から大阪城公園の南を通って西へ10~15分

2018年11月30日発行

若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090-1965-7102)

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