◆原発立地・若狭でも「原発NO」が大多数

私たちが聞いた若狭の皆さんの声

◆福島原発事故は、原発が重大事故を起こせば、人々の命と尊厳を奪い、職場を奪い、農地を奪い、海を奪い、生活基盤を根底から奪い去ることを、大きな犠牲の上に教えました。また、原発事故の被害はきわめて広域におよぶことを実証しました。若狭の原発で過酷事故が起これば、その深刻な被害は、若狭だけでなく、関西一円にも広がりかねないことを示唆しています。

◆そう考えた「若狭の原発を考える会」は、毎月2回、1回1泊2日すなわち月4日かけて、若狭の集落から集落、路地から路地を歩いて原発反対を訴えながらチラシを配り歩く通称「アメーバデモ」を行っています。この行動は、京都、滋賀、大阪、兵庫、福井、ときには関東、中部などからの参加者も得て、すでに5年以上継続し、配布したチラシは30万枚以上になります。また、直接お話を伺った住民の方は、千数百人になります。

◆私たちは、この活動を通して、原発立地・若狭でも「原発はいらない」の声が大多数であることを知りました。とくに、関電が運転を画策している老朽原発(運転開始後45年にもなろうとする高浜1、2号機、美浜3号機)の再稼働にはほとんどの方が反対でした。ただし、若狭には、この声が表には現れ難い雰囲気があることも事実です。

「原発はいらない」は「若狭の民意」

◆3月~5月のアメーバデモでは、チラシを配布中に約70人の住民の方と話をしました。皆さんの反応を、原発反対の視点から、
①非常に好意的(原発反対の意見を述べ、チラシ配布を激励された)、
②好意的(「原発はいらんな!」程度の短い言葉をいただいた)、
③普通(「ご苦労さん」と言ってチラシを受け取られた)、
④否定的(「原発賛成」の意見を述べる、あるいはチラシの受け取りを拒否)
に分けると、① 3、② 2、③ 4、④ 1の割合でした。「原発NO」は、「若狭の民意」と言えます。

◆以下に, 最近、若狭で聞かせていただいた声を紹介します。

○「ここらはみんな原発反対やのに、町長さんや議員さんはどないしてはるんやろ」と住民の命や財産を守るべき自治体や議員の姿勢への批判を何度も聞きました。

○縁側におられたご夫婦にチラシを渡すと「おおい町では住民説明会が開かれてるわ。上の人がちゃんと『原発反対!』を言うてくれなあかん。あれは整理券がないと参加できないんや。」とのこと。自分が住む京都市内の方が福井県庁より原発に近いと伝えると「そうなんやなー。」と驚いた様子でしたが「がんばってな。」と言って下さいました。

○農作業姿の80歳代男性は、「使用済み燃料の行先も無くて、10万年も管理しなければならないというのに、いつまで原発を動かしているんや!今すぐ止めてほしいわ。」と言ってチラシ受取って下さいました。

○田植えの準備や畑の作付けをされている約10人の方に声をかけ、全ての方から「ごくろうさまです。」と言われました。

○チラシを両手で渡すと、わざわざ作業手袋を外して「ごくろうさん、原発はいらん。」といって受け取られました。

○80歳代の女性にチラシを渡すと、「どこから?」、「京都、滋賀からです。」と答えると「原発事故が起こったら、一緒やなあ。」と言って受け取って下さいました。その後チラシを渡した7、8人の方から「ごくろうさん。」と言われました。

○桃源郷のような集落で、畑仕事の70歳代の女性は、「ここはほんとにいいところや。」とおっしゃり、「若狭の原発で事故が起きたら、このきれいな景色も畑も田んぼもダメになりますよね。」と言うと、「そうや、原発はいらんね。福島の人ら気の毒やなあ。」としみじみとおっしゃった。

○草取りをしている年配の女性に、チラシを渡して話しかけると、「原発には反対や。もってくるときには、橋を架けてやる、道を通してやる、電気はただで、とか甘い言葉でだまされた。反対だけど、ここらでは隣の人ともそんな話はできん。外から来たあんたやから言えるんや。」とおっしゃったのが印象的だった。その後、3軒ほど隣のうちの庭におられた年配の女性にチラシを渡すと「このチラシいつも読んでる。いいことが書いてある。原発は反対や。応援してるで。」と、また、その近くの家の男性にチラシを渡すと「ありがとう。原発はあかんな。」と、わずか10軒ほどの集落の3人の方が「原発反対」を訴えられた。このとき、同じ村のこれだけの人が原発反対のご意見をお持ちなのをご本人たちはご存じなく、原発についての話しができない若狭の現状を垣間見た思いで、とても複雑でした。

○農家の前で80歳代の女性が、「一度聞いてほしかったんやけど、関電や東電は儲けるだけ儲けて、事故が起きると、国や関電は私らの税金を使って事故処理をする。私ら始末して生活しているのに。選挙は共産党に入れた方がいいんかなあ。一度聞いてほしかったんやあ。」と人生相談を受けました。

○自転車を押して坂道を登ってくる老婦人に原発反対のチラシを渡すと、「福島を見ていたら、高浜原発の5㎞圏内に住んでいる私は他人事とは思えない。」「私は原発反対。原発事故が起きたら、人間ばかりでなく、牛、犬、猫、ねずみまで命が奪われてしまう。こんなものはなくさないと。」「なぜ政府は原発をやめると言わないのか?不思議でならない。」「ここで事故が起きたらどうするのか?ヨウ素剤も配られていないし、避難の方法も分らない。」など、とうとうと述べられた。お年を伺うと「90歳を超えている」とのこと。

チラシの受け取りを拒否された方の声

○10~20人に1人くらいの方は、チラシの受け取りを拒否されました。理由は、「身内が関電関係に勤めているから」「原発がなかったら働く場所がなくなる、商売が成り立たないから」などです。

○「原発に反対するのなら、我々の生活を保障する、地域づくりについて考えてくれ。」との声も聞かれました。チラシの配布者は、「原発に頼らない町作り」を考え、議論することが大切だと思いました。

「老朽原発運転はダメ」はほとんど全員

(老朽原発運転に賛成の声は、聞かれません。)

○石垣に座っている80歳代の男性に、チラシを渡し、「関電は45年にもなる高浜原発を動かそうとしています」と言うと、「そんなもん動かしたらあかんわなー。事故でも起こらんとわからんのかなー」とおっしゃられたので「もう福島で事故を経験しましたよね」と言うと、「そうや!あんたごくろうさんやな」と言って下さいました。

○ポストにチラシを入れていたら、「何や」と声をかけられたので、「原発反対のチラシです。読んでいただけますか」と渡すと、「そうか、みんな反対や。ごくろうさん。関電も無茶や、40年超えて動かすのは。工事が遅れて動かすことができないようやなあ。遅れた方が良いんだが」と苦悩を訴えられました。

○通りに面した家の中に、通行人に見えるようにお雛様が飾ってあったので、じっと見入っていたら、「どうぞ中に入ってみてください。」と家人に言われ、年代物のお雛様など珍しいお雛様を見せていただきました。帰り際に「京都から来ました。こんなチラシを配っています。」と老朽原発の危険性について書かれたチラシを渡すと、じっと見てからボソッと「約束違反やな。」とおっしゃった。国策だからと原発をうけいれてきた地元の住民の方たちも、「40年超えの原発だけは動かしてはいけない。」ということは暗黙の内の約束事なのだと、このときはっきり感じました。

○庭木の剪定をしていた70歳代男性の方に、「40年を越える老朽原発を動かしてはならないと思ってビラを配っています」と話しかけると、「それはご苦労さんやな。頑張ってな。」と言われました。

○農作業用の軽トラで帰宅された70歳代の男性に「老朽原発のチラシです」と言って渡すと、「アカン、あかん、あかん、老朽原発はあかんで!ほんとにごくろうさんやなあ」と言われました。最初聞いた時は怒られたのかと思いました。

○「老朽原発は事故率が高くなります」と言ってチラシを渡すと「古くなると故障も起こる。そんなもん動かさんといてほしいわ」という声がほとんどで、「チラシはいらん」という人はありませんでした。

○「原発は反対だけど、何もできないから、こうして反対の声を届けてくれるのはありがたい」という方も2人おられて、「ゆっくり読ませてもらうわ」とチラシ配りを歓迎されている様子の方が数名おられました。老朽原発を動かすのは怖いというのは共通の認識だと感じました。

◆私たちが見聞した限り、
「原発反対」は「若狭の民意」です。
この声を顕在化させましょう!


2019年6月27日
若狭の原発を考える会 連絡先:木原(090-1965-7102)


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