◆5/9大飯原発差止訴訟 第15回 口頭弁論のご報告

◆5/9(火)に京都地裁で大飯原発差止訴訟 第15回 口頭弁論が開かれました。多くの皆さまにご参加いただき,ありがとうございました。

  • 開廷前には,いつものように裁判所周辺のデモを行い,市民に脱原発裁判をアピールしました。
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  • 傍聴席は応募が多数で抽選になりました(関電関係者と思われる傍聴もありました)。法廷では弁護団の各段の奮闘が光ったと思います。福島敦子さん(原発賠償京都訴訟の共同代表),竹本修三団長,赤松純平先生らの陳述も,裁判官にせまる迫力がありました。
  • 初めて原告席に参加した原告からは「知性と情熱が法廷を圧倒!」「分かってほしいとひたすら希求する人々は美しい」という感想が寄せられています。模擬法廷にも原告19名が参加,弁護団が10名以上で,充実していました。
  • 報告集会では,多額のカンパの他,缶バッジ,竹本団長の著書などでご協力をいただき,深く感謝しています。

◆さらにくわしくは京都脱原発原告団Webに報告→こちら

◆3/28の大阪高裁決定について(井戸謙一弁護士)

以下,井戸謙一弁護士のFacebookより転載。
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昨日は、大阪高裁に沢山の方々にお集まりいただきありがとうございました。残念な結果ですが、次に向かって進んでいくしかありません。今日は、膨大な大阪高裁決定を読み込みました。その特徴としては、

①3.11前に戻った立証責任論。関西電力が立証すべきことは、高浜原発が新規制基準に適合していることだけで、新規制基準の不合理性の立証は住民に負わせています。福岡高裁宮崎支部決定(川内原発)も、福井地裁異議審決定(高浜原発)も、新規制基準の合理性の立証を電力会社側に負わせていました。大阪高裁決定と同様の考え方は、3.11前の静岡地裁判決(浜岡)、名古屋高裁金沢支部判決(志賀2号機)まで遡る必要があります。これは、伊方最高裁判決の趣旨も捻じ曲げるものです。この立証責任論は、例えば、「新規制基準が策定し、抗告人(関西電力)が実施するテロリズム対策が不合理なものであるとはいえない。」という文章に現れています(もし、立証責任を関西電力に負わせるのなら、「テロ対策が合理的である」と言えなければ、関西電力を負かさなければなりません。)、

②福島原発事故被害についての無関心(事故の原因論は述べていますが、被害については、1行も述べていません)。

③新規制基準についての絶大な信頼(適合していれば安全)、

④住民側の主張の矮小化(切り刻んで、一つ一つ片づけていく、一部は無視)等が指摘できます。

残念な結果ですが、次に向かって進んでいくしかありません。原発問題は、私たちの世代でケリをつけなければならない問題ですから。明日の、広島地裁決定に期待しましょう。

◆2/13大飯原発差止訴訟 第14回 口頭弁論のご報告

◆2/13(月)に京都地裁で大飯原発差止訴訟 第14回 口頭弁論が開かれま
した。多くの皆さまにご参加いただき,ありがとうございました。
その報告を,写真とともに以下にアップしています。
http://nonukes-kyoto.net/?p=1513

◆2/13には,第五次追加原告として,184名の原告が加わり,原告総数は,
3270名になりました。引き続き,2017年中をめどに,第六次原告募集を行
っています
http://nonukes-kyoto.net/?page_id=194

◆今回の口頭弁論では,第29準備書面として以下の内容を詳述しました。東
芝など原子力産業の衰退,裁判官にプレーヤーとしての自覚を訴える内容
など,読み応えがあります。
http://nonukes-kyoto.net/?p=1492

[ 再生可能エネルギーの可能性と原発の不経済性 ]
第1 自然再生可能エネルギー利用で脱原発は可能であり、危険な原発
は子孫に残すべきでない
第2 原子力発電のコスト・非経済性について
第3 原子力発電の不経済性が産業の健全な発展すら阻害すること
第4 傍観者ではなくプレーヤーとして

◆11/28 大飯原発差止訴訟の第13回口頭弁論の報告

京都地裁 大飯原発差止訴訟 第13回 口頭弁論は
11/28(月)14:00より開催されました。
以下,その報告です。

(1) 開廷前のデモ…36名。いつもは50名くらいですが,今回はやや減っています。その分,鳴り物と長尺の幕を持ってきた原告がいて,補って余りある内容でした。また,今回,アピールとコールを整理しました。

(2) 傍聴席…当初応募者では,抽選にならず,アキが出るかと思われたのですが,残り3席の追加募集に対して遅れてきた方が3名おみえになって,ようやく満席になりました。その後,数名の方が模擬法廷に参加されました。

(3) 法廷での内容…原告の陳述→こちら

・原告の陳述。宮津市の吉田真理子さん…雪深い時には,雪かきしないと逃げられない,雪も汚染され,被爆してしまう,年老いた夫の両親が心配,やる気のない,いいかげんな避難訓練。夫の87歳のお父さんは,「ここにいるからほっといてくれ」と言って参加せず,「そもそも避難しなくてはならんような原発を動かすのが間違いだ」と怒っていたとのこと。バスを利用すると2万人ならのべ300台必要となりますが,それだけ準備するのも止める場所を確保できるかどうかもわかりません。

・大河原壽貴弁護士,原告の陳述=自治体問題研究所の池田豊さん…国と京都府,福井県,滋賀県などが実施した高浜原発での事故を想定した住民避難訓練の問題点が述べられました。避難訓練の服装は普段の服で,被ばく防止対策もなく,車両を除染した汚染水も垂れ流しでした。また,船での避難も組み込まれていましたが,海上保安庁の船は,渡しがないと船に乗れないので,用意された観光船は2.5mの波があり船が出せず訓練は中止になった。1年間の半分は風が出ている所ですから,半分の日は船での避難はできない。

(4) 報告集会

・カンパ…多額。ありがとうございましたm(_ _)m
・竹本団長の本『日本の原発と地震・津波・火山』,2冊。
・アクリルたわし(完売)と 缶バッジの売上げ…3200円。
・参加者からの質問,意見も多く出て,応答が行われました。
・当日の陳述書の提出は少数にとどまりました。すぐに書くのは,難しいのかもしれません。

◆9/14 大飯原発差止訴訟の第12回口頭弁論の報告

9/14,大飯原発差止訴訟の第12回口頭弁論にご参加の皆様は,たいへんご苦労様でした。
傍聴席が一杯になり,私たちの運動と原発裁判への期待は堅調に推移していることが改めて明らかになりました。報告集会も盛会でした。

渡辺輝人弁団事務局長の話にもありましたが,脱原発の社会運動は裁判闘争,市民運動とも,大きな成果を得つつ着実に展開されていると言えます。引き続き奮闘していきたいと考えています。

・原告側裁判資料…早く届きましたので,デモ参加者に手渡しができ,傍聴席応募者にきちんと配付できました。
・デモ参加者…51名。いつもと同じ規模です。雨に降られず,助かりました。
・原告席参加…36名の原告の方に入っていただきました。
・傍聴席応募…120名で,抽選となりました。
・模擬法廷……30名の参加がありました。
・報告集会……多くの皆さまの参加で,質疑や意見交換ができました。

原告の陳述は,南丹市美山町にお住まいの栢下壽(かやした・ひさし)さんでした。避難計画について,実効性がないこと,地域の実業を把握していないことを主張。SPEEDIや安定ヨウ素剤の配付についても言及,原発事故が起きれば,世界に誇るべき美山町の自然が失われることを陳述しました。

弁護団からは,熊本地震に関連して基準地震動の問題,島崎邦彦元原子力規制委員会委員長代理の指摘に関しても,安全性が過小評価されていること,大飯原発にもあてはまることを主張しました(第23準備書面)。
また,これまでの原告側の主張に対して,被告関電が,反論をしないままになっている点を指摘して追及しました(第24準備書面)。

◆5/16の大飯原発差止訴訟第11回口頭弁論について…福島敦子さんからの報告

  • 大飯原発差止訴訟・世話人で,原発賠償京都訴訟・原告団共同代表の福島敦子より報告です。
  • 16日は,大飯原発差止京都訴訟の期日でした。
  • 弁論では主に二つ。
  • 一つは,基準地震動以下の地震動でも大飯原子力発電所やその電源が損傷し,過酷事故に陥る可能性を論じたこと。(一昨年の大飯原発の運転差し止めを命じた福井地裁判決においても認定)
  • 新規制基準でもかわらないあるいは甘くなった施設基準は,基準地震動に耐えられるのが原子炉等の一部の設備だけで,送電線,使用済み燃料プール,非常時の取水管など,周辺の設備は基準地震動以下の地震動でも壊れる可能性が十分にあること,それが全電源喪失,過酷事故につながる可能性があることをつきました。
  • 二つ目,先の大津地裁の高浜原発差し止めを命じる仮処分決定の意義等についてです。これは,弁護団長の出口先生が,最近の関経連関係者が語った「一地方の裁判官が勝手に原発を止めるな」(→こちらを参照)のコメントを,人権の上にエネルギー政策があるのかのような不見識さを,一刀両断したあっぱれな弁論でした。出口先生は,裁判官だった立場から,裁判官は一地方であれ最高裁の裁判官であれ独立した権限を持ち,関経連は裁判官の本質を理解していないこと,関電は原発が止まっていても経営が成り立っていること,そして,何度もフクイチの事故に正面から向き合うことが裁判の基軸だと強く訴えてくださいました。
  • 綾部の原告,斎藤信吾さんは,避難計画のずさんさを,障害をもつご自身の経験とその身でもって心底から訴えてくださり,深い感銘を受けました。
  • 大飯原発差止訴訟の期日,次回は9月14日水曜日14時から。傍聴席の抽選は,13時20分からです。
  • 原発賠償京都訴訟,次回の期日は5月27日金曜日11時から。皆さまのご参加をお待ちいたしております。